
治療の開始時期は噛み合わせや歯並びの状態によって異なります。
矯正治療には、1期治療、早期治療と、本格矯正治療(2期治療)があります。成長期の矯正治療(1期治療)では、成長発育を利用して骨格の問題を解決することができるという利点があります。ただし、多くの場合、成長終了後の本格矯正治療(2期治療)が必要になります。早期治療では、比較的早く矯正治療を終えることができますが、後戻りや治療後のあごの成長により再治療を行わなければならなくなるリスクが比較的高い確率で発生します。
矯正専門医に早期に相談し、定期観察をおこない、最もよいタイミングで治療を開始していくことが理想的だと考えます。
治療は可能です。歯と歯を支える顎の骨(歯槽骨)が健康であれば、何歳からでも矯正治療は可能です。
症状、開始年齢によって異なります。
早期治療や1期治療の開始時期は症状によって異なりますし、治療効果によっても治療期間はかわってきます。
成長が終了してからの本格矯正治療(2期治療)に関しては、マルチブラケット装置の装着期間は、おおよそ2年~3年です。それよりも短くなることも長くなることもあり得ます。その期間は月に1回程度の通院が必要です。マルチブラケット装置による本格矯正治療後、治療後のきれいな歯並びを維持安定させる治療(保定治療)に入り保定装置を使用していただきますが、その期間はおおよそ5年です。
歯を抜かないで治療が可能な場合と、歯を抜く必要がある場合とがあります。 治療に必要なためとはいえ、健康な歯を抜くというのには抵抗があると思います。様々な検査結果をもとに、総合的に診断し治療方針をたてます。歯を抜く必要があると診断された場合には、矯正歯科医の説明を受け、十分に納得してから治療を受けてください。セカンドオピニオンを求めることも重要です。
基本的には、一般的なスポーツでは支障は少ないと考えます。
格闘技やラグビーなど、顔面を強打する可能性のあるスポーツでは、矯正装置で口腔内を切ってしまったという事故が起こりえます。治療の際に事前に担当医に相談してみましょう。
管楽器の演奏に関してですが、矯正装置が演奏に支障を与えることが考えられます。
基本的に保険外診療(自費診療)です。
症状によって治療方針が決定しますので、使用する装置や治療期間によっても治療料金は様々です。
また、口唇口蓋裂や顎変形症などといった症例では、健康保険が適応になります。当院でかかる費用につきましては、詳しくは矯正料金についてのページをご覧ください。
矯正装置を装着した当初や月に一度の調整受診日直後などは、装置に違和感を感じたり、粘膜が傷ついたり口内炎になったりすることがあります。ほとんどの場合、1縲鰀2か月ほどで次第に慣れてきて、違和感や口内炎も少なくなってきます。
また、これとは別に矯正治療で歯に力を加えたときに、2~3日ほどの間、歯が浮いた感じがしたり、食事中などものを噛んだ時に鈍い痛みを感じることがあります。痛みの感じ方は個人差がありますが、患者さんの中には鎮痛剤を飲まれる方もいらっしゃいます。
これらの症状が改善する可能性はありますが、治らないことも考えられます。
噛み合わせ以外にも、肉体的、精神的なストレスといった複合的な要因が、頭痛、肩こり、顎関節症の原因である場合があるからです。
矯正装置が装着されている期間は、歯磨きを怠ると、そのリスクは高くなります。
きちんとした歯磨きの習慣が身に付いていればその心配はありません。