九州大学病院 矯正歯科

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当教室では、臨床・研究の両面で海外活動に取り組んでいます。

臨床では、ベトナムでの口唇口蓋裂患者に対する医療支援に平成25年度より参加しております。研究においては、ワシントンDCで行われる日米研究インスティテュート（U.S.-Japan Research Institute; USJI）の一員として歯・頭蓋顎顔面領域における再生医療に関する研究を推進する研究者を招聘してセミナーを開催するなどの国際的な取り組みを行っています。

ベトナムニンビン総合病院における口唇口蓋裂患者に対する医療支援

当教室はベトナムでの口唇口蓋裂患者への医療支援に参加しています。支援チームは、九州大学大学院口腔顎顔面病態学講座口腔顎顔面外科学分野や愛知学院大学歯学部口腔先天異常学研究室口腔外科からの口腔外科医、大阪大学大学院歯学研究科口腔科学専攻高次脳口腔機能学講座や高崎総合医療センターからの歯科麻酔科医、さらに当教室や歯科矯正開業医からの矯正歯科医の合同チーム（日本口唇口蓋裂協会の支援）から成ります。この支援活動では、例年、乳幼児における口唇、口蓋形成術や幼児以上の年齢の患者における二次手術などを計30から40例ほど行います。
当教室では、将来的に、これまで施術をしてきた患者らにおいて矯正歯科治療が必要となるであろうと考えています。これに先立ち、平成26年度の支援活動では、術前の診察における咬合状態をはじめ顔面・口腔の診査を行い、現地患者らの状態把握に務めました（写真）。また、平成26～28年度には3回にわたり口唇裂口蓋裂患者における矯正歯科治療についての認知を深めてもらえるよう医療関係者を対象としたセミナーを病院内で開催しました。

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USJI における歯・頭蓋顎顔面領域における再生医療研究に関するセミナー開催

当教室では、2012年から小児歯科・スペシャルニーズ歯科、口腔顎顔面外科学分野とともに、米国国立衛生研究所、米国国立顎顔面歯科医学研究所と共催、NIH日本人研究者の会、金曜会のご支援を頂き、秋のUSJI weekにて毎年セミナーを開催しています。

USJIセミナーでは、九州大学歯学部の研究者と米国国立衛生研究所の研究者がジョイントセミナーを開催し、顎顔面領域の分子発生学に関わる研究成果を発信するとともに、そうした研究が最終的に生かされる場としての歯科臨床の現場、さらには、ベトナムにおける歯科医療支援への理解を深めるための情報共有を行っています。

Translational research based on molecular craniofacial developmental biology
“Immuno-modulatory actions of bone marrow stromal cells”
Éva Mezey, MD, PhD, DSci, Head, Adult Stem Cell Section, NIH, NIDCR, CSDB.
“Requirement of mitochondrial activity for neuronal differentiation of stem cells from exfoliated deciduous teeth”
九州大学大学院歯学研究院小児口腔医学分野教授　野中和明

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Translational research based on molecular craniofacial developmental biology and development of related clinical activities in dentistry
“Salivary gland development provides a template for regenerative therapy”
Matthew P. Hoffman, Matrix and Morphogenesis Section, Laboratory of Cell and Developmental Biology
“Dental Pulp Stem Cell and Translational Research”
九州大学大学院歯学研究院分子口腔解剖学分野講師　山座孝義

“Craniofacial Biology Research Informs Health Care: Past, Present & Future”
Harold C. Slavkin, Chairperson, Student Academic Performance Committee (SPPEC), Herman Ostrow School of Dentistry
“Current state of CLP (cleft lip and palate) treatment in Vietnam”
九州大学大学院歯学研究院歯科矯正学分野教授　高橋一郎

“Current state of CLP treatment in Vietnum”
九州大学大学院歯学研究院口腔顎顔面外科学分野教授　森悦秀
“US-Japan exchange of researchers in NIDCR”
Yoshihiko Yamada, Senior Investigator Chief, Molecular Biology Section, NIDCR, NIH
“Asian-Pacific Regenerative Medicine Realization Consortium”
九州大学大学院歯学研究院小児口腔医学分野教授　野中和明
13:55-14:0: Naoto　Haruyama
“Current state of CLP treatment in Kyushu University”
九州大学大学院歯学研究院歯科矯正学分野講師　春山直人
“SHED in regenerative dental medicine”
九州大学大学院歯学研究院小児口腔医学分野講師　山座治義

Keynote lecture: “Craniofacial anomaly and translational researches”
九州大学大学院歯学研究院小児口腔医学分野教授　野中和明
“The FaceBase Consortium: an NIH-funded Resource for Craniofacial Researcher” Lillian Shum, PhD, Chief, Integrative Biology and Infectious Diseases Branch, DER, NIDCR, NIH
“Stem cell researches in regenerative dentistry and the future”
九州大学大学院歯学研究院小児口腔医学分野講師　山座治義

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